Autumn leaves ドミナントモーションとⅡ-Ⅴ-Ⅰ進行
<ドミナントモーション>
通常、不安定なⅤ7の“ドミナントコード”は、安定している“トニックコード”に進行したがる性質があります。
枯葉でいうと、
Bbメジャーキー:F7(Ⅴ7) → Bbmaj7(Ⅰmaj7)
Gマイナーキー :D7b9(Ⅴ7) → Gm(Ⅰm)
この2つですね。
Autumn leavesでは、メジャー/マイナー2つのコードに解決するドミナントモーションがあります。
“不安定なコード”→“安定コード”
この2つのコード進行がポイントですね。
<D7b9について>
“D7b9” Am7b5-D7b9-Gmというコード進行で見ることができます。
このコードは、Bbメジャーダイアトニックスケールには含まれていないコードですね
D7の3rd音が“F”ではなく“F#”になっています。
このコードはGmに解決するⅤ7(ドミナント)になるのですが、ハーモニックマイナースケールから来ています。
コードトーンの間にBbkeyのスケール音を入れてみましょう。
如何でしょう?
ポイントはEbとFの音ですね。
Ebの音は“b9”となります。
また、“F”の音は、E#=Fとして“#9”として使うことができます。
Ⅱ-Ⅴ-Ⅰコード進行
ジャズにおいてよく使われるコード進行で“Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ”コード進行という物があります。
これは、ダイアトニックコードの“Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7”というコード進行です。
Ⅴ7(ドミナント)からⅠmaj7(トニック)のドミナントモーションの前に
サブドミナントコードを持ってくる。
という物です。
Autumn leavesでは、メジャー/マイナー両方の“Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ”コード進行があります。